素晴らしい映画に素晴らしい音楽が結びつくことで、感動的な作品が生まれます。
第5回目となる今回は、作詞も作曲もしてくれる音楽生成AI「Suno」の使い方について詳しく解説していきます。
「Suno」に登録して最初の曲を作る
まず「Suno」公式サイトにアクセスします。
1. 「Sign In」をクリックします。
2. お好みの方法でアカウントを作成してください。
3. 「ログインできたら早速、曲を作っていきましょう。
「Create」をクリックします。
4. この入力欄にどのような曲にしたいかを書いていきます。日本語でOKです。
5. このように入力してみました。
6. しばらく待つと2曲生成されました。
再生すると右側に歌詞が表示されます。
なかなか味わい深い歌詞を書いてくれています。
[Verse]
朝の電車 人ごみの中
財布の中 軽すぎるな
駅の改札 くぐりぬけ
ポケットの中 小銭探す
[Verse 2]
帰り道 君に会えず
疲れた足 荷物が重い
乗り継ぎ疲れ もうやめたい
でもやっぱり 行かなくちゃね
[Chorus]
交通費の精算 いつもめんどくさい
紙とレシート 頭が痛い
交通費の精算 ルールは難解
もう一回 見直さなきゃ
[Verse 3]
仕事終わり もう真っ暗
精算するの 後回しだ
財布の中 小銭また増え
でもやっぱり めんどくさい
[Bridge]
同僚も みんなそうだ
話すたびに 苦しそうだ
交通費 精算の今日
明日こそ やるんだよ
[Chorus]
交通費の精算 いつもめんどくさい
紙とレシート 頭が痛い
交通費の精算 ルールは難解
もう一回 見直さなきゃ
Aメロ(Verse)、Bメロ(Verse 2)、サビ(Chorus)、Bメロ2番(Verse 3)、Cメロ(Bridge)となっていて、きちんと曲の基本的な構成を再現しています。
インストルメンタル曲を作る
7. 「Instrumental」を有効にすると、歌詞なしで曲のみを生成します。
映画のBGMを生成してみます。ChatGPTでプロンプトを作ってもらいました。
音楽生成AIで使うプロンプトを制作してください。
SFアクション映画のサウンドトラックで、アクションシーンで使う盛り上がる楽曲です。
プロンプトは英語でアルファベト数200以内におさめてください。英語とその日本語訳もつけてください。
Prompt (200 characters):
Create epic sci-fi action theme. Intense orchestra+electronic mix. Fast tempo, 140 BPM. Pulsing synths, dramatic strings, heroic brass. Add futuristic FX, laser sounds. Build tension with rising percussion. Climax: full orchestral swell. End: powerful crescendo.
日本語訳:
壮大なSFアクションテーマを作成してください。オーケストラと電子音の激しいミックス。速いテンポで140 BPM。鼓動のようなシンセ、ドラマチックな弦楽器、勇壮な金管楽器を使用。未来的な効果音やレーザー音を加えてください。盛り上がるパーカッションで緊張感を構築。クライマックスでフルオーケストラの膨らみを。力強いクレッシェンドで終わります。
カスタムモードで曲を作る
8. カスタムモードにすると「歌詞」「音楽スタイル」「タイトル」を指定することができます。
歌詞入力についてのヘルプには、「2つのVerseで8行程度の歌詞がベスト」と書いてありますので、そのようにします。
ChatGPTで作詞してもらいました。
あなたはミリオンセラーを数多く生み出してきた日本人の作詞家です。情緒的で意外性のある歌詞が特徴です。
「カスタマーハラスメントに苦しんでいるサラリーマン」の歌の歌詞を制作してください。
VerseとChorusがそれぞれ4行で、合計8行の歌詞になります。
お客様の要望に沿って、カスタマーハラスメントに苦しむサラリーマンをテーマにした8行の歌詞を作成いたします。情緒的で意外性のある表現を心がけました。
Verse:
窓際の席で 溶ける氷のように
耳を貫く 怒号の嵐
スーツは鎧 ネクタイは首輪
笑顔の仮面で 隠す疲労
Chorus:
レジの向こうで 夢は凍りつく
「お客様は神様」その言葉に縛られ
心の奥底 吠える野生の獣
明日もまた 仮面をつけて出勤
この歌詞では、カスタマーハラスメントに苦しむサラリーマンの内面と外面のコントラストを表現しています。表面上は従順で丁寧な態度を保ちながら、内心では強いストレスと反発を感じている様子を描いています。「溶ける氷」「鎧」「首輪」「仮面」といった比喩を用いて、サラリーマンの無力感や拘束感を表現しました。
また、「レジの向こうで夢は凍りつく」という表現で、仕事によって本来の夢や希望が押し殺されている状況を描写しています。最後の「心の奥底 吠える野生の獣」という行では、抑圧された感情が内側で燻っている様子を表現し、意外性を持たせました。
この歌詞について、さらに詳しい説明や修正のご要望がありましたら、お知らせください。
いい感じです。さすが大御所作詞家です。ついでに、タイトルも決めてもらいます。
はい、承知いたしました。この歌詞の内容と雰囲気を踏まえて、以下のようなタイトルを提案させていただきます。
タイトル: 「仮面の奉仕者」
このタイトルには以下のような意味を込めています:
- 「仮面」: 歌詞の中で使われている「笑顔の仮面」というフレーズを反映させ、サラリーマンが本当の感情を隠して働いている状況を表現しています。
- 「奉仕者」: 「お客様は神様」という考え方に縛られ、自分の気持ちを押し殺してサービスを提供している様子を表しています。
- 全体として: 表面上は丁寧で従順なサービス提供者でありながら、内心では苦しんでいるという、カスタマーハラスメントに苦しむサラリーマンの二面性を表現しています。
このタイトルは、歌詞の内容を簡潔に要約しつつ、聴く人の興味を引くような意外性も持たせています。歌のテーマである「カスタマーハラスメント」を直接的には使わず、比喩的な表現を用いることで、より広い解釈の余地を残しています。
少々、ありきたりな感じですが、これでいくことにします。
9. 出来上がった歌詞を入力します。
10. 「音楽スタイル」は選択肢から適当に選び、「タイトル」はこのようにしました。
都会的でおしゃれな楽曲に仕上がりました。ネガティブな歌詞との相乗効果で独特の雰囲気を醸し出しています。
このように「Suno」を使うことで、様々なスタイルの音楽を自由自在に作り出すことが可能です。
次回は「Midjourneyの使い方:応用編」について解説していきます!
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