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画像1枚から高品質3Dモデルを生成!TripoAIオープンソース公開

tripoAIオープンソース公開

3DCGアセット生成AI「TripoAI」を開発するVast社が、2025年3月末に主要な3Dモデル生成AI技術をオープンソースとして公開しました。

今回公開されたのは「TripoSG」と「TripoSF」という2種類のAIモデルで、いずれもMITライセンスのもと、GitHubやHugging Faceでソースコードや学習済みモデルが入手可能です。

目次

主な公開内容

TripoSG

1枚の画像から高精度な3Dメッシュを自動生成できるAIモデル。
大規模なRectified Flow Transformerアーキテクチャを採用し、2百万件以上の高品質なデータセットで学習されています。
これにより、従来の手法よりも高い精度と安定性で3D形状を再現できます。

TripoSF

SparseFlex技術を用いて、より高解像度かつ複雑なトポロジーの3Dモデル生成を実現するモデル。TripoSGと組み合わせることで、幅広い3D生成ニーズに対応します。

使い方・特徴

GitHub上でソースコードと学習済みモデルが公開されており、誰でも自由にダウンロード・利用・改変が可能です。

TripoSG:

TripoSF:

Hugging Face上にはデモも用意されており、画像をアップロードするだけで3Dモデル生成を体験できます。

Blender用のオープンソースアドオン「Tripo MCP」もリリースされており、Blender内でAIアシスタント(CursorやClaudeなど)と連携し、自然言語で3Dモデル生成が可能です。

3Dモデル生成AI「TripoAI」がオープンソース化され、さまざまな分野のクリエイターが活用事例を公開しています。

TripoAIは、画像1枚から高品質な3Dモデルを自動生成できるため、ゲーム・映像制作、建築設計、教育、プロダクトデザインなど幅広い現場で注目されています。

TripoAIの主な活用分野

  • 建設・設計分野
    設計図やイメージから3Dモデルを生成し、建設プロジェクトの初期段階で関係者間のイメージ共有や現場シミュレーションに活用されています。これにより、作業工程や配置計画の最適化が可能になっています。
  • 教育現場
    複雑な構造や概念を視覚的に表現した教材の作成や、特別支援教育向けの触覚教材の3Dプリントなど、学習効果を高めるためのツールとして利用されています。
  • ゲーム・VR制作
    ゲームやVRコンテンツの3Dアセットを短時間で量産できるため、インタラクティブな体験の開発が加速しています。
  • 小規模ビジネス・フリーランス
    広告用デザインや製品プロトタイプの作成など、コストと時間を大幅に削減しながら高品質な3Dデータを活用する事例が増えています。

具体的な活用事例

AIアシスタントと連携した3Dシーン自動生成

Blenderアドオン「Tripo MCP」を使い、AIアシスタント(CursorやClaude)と自然言語で対話するだけで、Blender内に3Dシーンを自動構築する事例が話題です。

たとえば、リファレンス画像と「この画像のシーンを再現して」というプロンプトをAIに送ると、必要な3DモデルをTripoAIで自動生成し、Blender上でシーンを組み上げてくれます。

この仕組みにより、従来は手作業だったシーン構築が、AIとの会話だけで完結するようになりました。

ゲーム開発コミュニティでの即時3Dアセット生成と共有

YAHAHA StudioのDiscordコミュニティでは、TripoAIを活用した「3d-models-generation-powered-by-tripo」チャンネルが設けられています。

ここでは、ユーザーがテキストプロンプトや画像を投稿するだけで、数秒で3Dモデルを自動生成し、そのままゲーム制作プラットフォームにアップロード・共有できます。

この仕組みにより、プログラミングや3Dモデリングの専門知識がなくても、誰でも独自のゲームアセットを簡単に作成・活用できるようになっています。

このようにTripoAIは、ゲーム開発や設計・プロトタイピングなど、さまざまな現場で「誰でも・すぐに・高品質な3Dモデル生成」を実現し、クリエイターの創造力と生産性を大きく広げています。

実際にデモサイトで3Dモデルを生成してみる

画像をアップロードして


各パラメータを設定して(デフォルトのままでもいいかも)、「Generate Shape」をクリックして生成

出来ました!

各パラメータの意味と設定のコツ

TripoAIのデモサイトで3Dモデルを生成する際のパラメータ設定について解説します。

パラメータ名説明・役割おすすめ設定・使い方
Seed乱数の初期値。生成結果の再現性に影響。特定の結果を再現したい場合のみ指定。通常は「Randomize seed」にチェックでOK。
Randomize seed毎回異なる乱数で生成。バリエーションを得たい場合に有効。通常はON(チェック)で問題なし。
Number of inference steps推論ステップ数。多いほど高品質だが処理が重くなる。30~50推奨。高品質重視なら最大値(50)も可。
CFG scaleプロンプト(指示)への忠実度。高いほど指示通りだが、不自然になる場合も。7~10程度がバランス良。極端に高くしすぎない。
Simplify Meshメッシュの簡略化。ONでポリゴン数を制御できる。ON推奨。用途に応じて「Target Face Number」を調整。
Target Face Number生成メッシュの目標面数。多いほど高精細だが重くなる。10,000~100,000:軽量化重視100,000~1,000,000:高精細重視

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