「坊やだからさ。」
あのセリフに痺れた少年たちも、今では立派な中年、いや、そろそろ「シニア世代」の仲間入りを果たしつつあります。
高齢化社会──それは、すでに遠い未来の話ではなく、私たちのすぐ目の前にある現実。
そんな中、あの“赤い彗星”シャア・アズナブルがもし今も生きていたら、そして82歳になっていたら──
彼は一体、どんなモビリティに乗っているのか?
そんな妄想と社会課題解決が融合した、前代未聞の開発プロジェクトが、今まさに動き始めました。
その名も、
『シャア専用シニアモビリティデザインプロジェクト』(長い!)
もちろん、架空のプロジェクト(無許可)です。
背景:免許返納した後、何に乗るの?
昨今、高齢ドライバーによる事故が増加し、「免許返納」が推奨されています。
テレビでも「安全のために返納しましょう」と言われ、自治体でも積極的な促進が進んでいます。
しかし、そのあとです。返納した“その後”。
「じゃあ、どこに行くにも徒歩かタクシー? それじゃ不便すぎる!っていうか、もはやタクシーも来ないし……」
多くのシニアが感じているのは、“移動の自由”の喪失です。
市販のシニアカーや三輪自転車もありますが、乗ってみると──
- 「うっ…なんかデザインが…昭和感すごいな」
- 「操作が不安定で怖い」
- 「見た目が“いかにも介護”って感じで外に出たくない」
そう、「見た目」と「誇り」が、今の製品には足りないんです。
発想の転換:「乗せられる」から「乗りたくなる」へ
そこで私たちは、あえて真逆のアプローチを取りました。
「だったら、誰よりも乗りたくなる乗り物をつくろう。」
しかも、ただの実用重視では終わらない。
遊び心とスタイルを武器に、全く新しい“シニアモビリティ”を提案する。
その象徴として選ばれたのが、機動戦士ガンダムの伝説の男、シャア・アズナブル。
あの人が”アクシズ埋め込まれ”から生還し、82歳になったと仮定して、
「彼が心の底から“乗りたい”と思うようなシニアカーとは何か?」
この妄想に、本気で向き合い始めることにしました。
シャア・アズナブル、82歳(設定あり〼)
我々の開発チームは、プロジェクトのリアリティを高めるために「高齢シャア」の人物像を生成AIで徹底構築。
その設定がまた、いい意味でクセ強です。
- 宇宙コロニーの高級住宅街に住み、今なおグラサンと赤いコーデがトレードマーク
- モビルスーツ操縦免許の返納を頑なに拒み、事故を起こしてもなおプライドを曲げない
- 「通常の3倍」で走れないことにストレスを感じている
- 若者のニュータイプ論にやたら厳しい
- ブログで政治批評を書いてる(しかも割と人気)
…とまあ、「高齢者あるある」を絶妙に混ぜ込んだキャラ設定です。
でも、そこにこそ本質がある。
プライドを捨てられない高齢者の“心の声”を、シャアというフィクションを通じて描き出しているのです。
彼が乗りたいと思えるデザイン・機能を突き詰めていくことこそ、
多くのシニアたちの「本音の欲望」に応えることにつながるのではないかと考えました。
人物像の全体は以下の通りです。
基本プロフィール
- 名前: シャア・アズナブル(本名: キャスバル・レム・ダイクン)
- 年齢: 82歳
- 職業: 元ネオ・ジオン軍総帥、現在も予備役として非常時招集対象
- 居住地: 宇宙コロニー「アクシズ・リタイアメントヴィレッジ」の高級住宅区
- 家族構成: 独居(かつての部下が時々訪問)
- 特記事項: モビルスーツ操縦免許継続保持者(返納を頑なに拒否)
身体状況
- かつての軍人らしい姿勢は保っているが、年齢による筋力低下で長距離歩行は困難
- 宇宙での長期滞在による骨密度低下があり、転倒リスクが高い
- グラサンと赤いコーデは今でも必須アイテム
- リウマチによる関節痛があり、特に雨の日は痛みが増す
性格と価値観
- 今でも誇り高く、他者からの援助を素直に受け入れることが苦手
- 「通常の3倍の速さ」というアイデンティティに固執しており、移動の遅さにストレスを感じている
- プライバシーを重視し、必要以上の介護サービスを嫌う
- デザイン性と機能美を重視する美意識の持ち主
- 「赤いこと」へのこだわりは健在
日常生活
- 朝は6時に起床し、かつての部下への指示を出すように家事ロボットに朝食準備を命じる
- 週に2回、宇宙コロニー内の退役軍人クラブで旧友と会合(最近は移動が億劫で参加頻度が減少)
- 地球連邦政府の政策について批評するブログを運営
- 月に一度、「ララァ・メモリアルガーデン」を訪問する
- 夕方には赤いチェアに座り、若い頃の回顧録を執筆中
- ニュータイプの若者たちの動向を密かに気にしている
最近の状況
- 先日、MS-06S ザクII改(老人用に改造)の操縦中にアクセルとブレーキを踏み間違え、友人所有のザンジバル級戦艦に衝突
- 事故の詳細:
コロニー内パレード参加のため低速航行中だったが、突然加速
反射神経の衰えと「通常の3倍の速さ」へのこだわりが事故原因と指摘される
幸い人的被害はなかったが、物的損害は甚大
連邦保険からの補償金支払いにより示談成立
元部下からモビルスーツ操縦免許の返納を勧められているが、頑なに拒否
地域の高齢パイロット講習受講を条件に、暫定的に免許継続が認められている状況身体状況と課題
- モビルスーツコックピット内での操作性が低下(特に足元のペダル操作)
- 反射神経と判断力の衰えを認めたくないという心理的障壁
- 「赤い彗星」としての自尊心と、安全への配慮のバランスに苦慮
- MS操縦技術の低下を補うため、サイコミュ補助システムに依存気味
- 事故後のPTSDにより、高速移動時に不安を感じることがある
周囲の反応
- アムロ・レイからは「いい年して、いつまでMSに乗るつもりだ」と叱責される(アムロも存命という設定)
- ギレン・ザビの孫からは「高齢者によるMS事故が増加している」との統計を突きつけられる
- ララァの霊がたびたび夢に現れ「シャア、もう降りる時よ」と諭す
- MS製造会社からは「シニア向け安全運転支援システム」の取り付けを提案される
- 若い世代のパイロットたちからは「レジェンドの引き際」について囁かれている
技術と遊び心の“融合”という名のサイコミュ
このプロジェクトには、AIツールがフル活用されています。
- プロジェクト企画・コンセプト設計:ChatGPT
- デザインイメージ画像:Midjourney, ChatGPT
- プロトタイプ動画:Runway Gen-4, KLING
つまり、最新の生成AI技術を総動員して、
「未来の乗り物」を今ここに創ろうとしているわけです。
とはいえ、それだけじゃありません。
技術的に正しくても、面白くなければ意味がない。
大切なのは、“遊び心”。
そのため、遊び心とスタイルを大事にしたプロダクトを目指しています。
スタイリッシュな赤いフレーム、MS風デザインを彷彿させるディティール、反射神経を補うAIアシスト(希望)──
「ダサいから乗りたくない」から、「カッコよすぎて誰よりも乗りたい」へ。
それが、私たちの目指すモビリティです。
現時点でのコンセプトイメージ
現時点で我々がイメージするデザインを、MidjourneyとChatGPTで生成してみました。
デザインイメージはこんな感じでしょうか。

MS風味強めならこれでしょうか。

重心低め、リカンベントタイプを目指しています。

次回予告:「ダサい」からの脱却
次回のブログでは、現代のシニアモビリティが抱える「デザインの壁」について掘り下げていきます。
- なぜ今のシニアカーは“恥ずかしい”のか?
- なぜ高齢者こそ“かっこよくあるべき”なのか?
- そして、なぜそれをシャアで解決するのか?
ガンダムファンはもちろん、社会課題やAI活用に関心のある方にも刺さる内容に仕上げていきます。
どうぞお楽しみに!
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