フリーランスとして新たなスタートを切ったあなた。「自由で理想的な働き方ができる!」という喜びと同時に、税金の手続き、特に「確定申告」に漠然とした不安を感じていませんか?
この『フリーランス確定申告マスター講座』シリーズは、そんなあなたが確定申告を自信をもってクリアできるよう、体系的に学べる講座です。今回はその第1回目。
まずは「確定申告って一体何?」という基礎の基礎を、完全初心者でも安心できるよう、図表付きで分かりやすく解説します。
この記事を読み終えると、以下のポイントがしっかり理解できます。
✅ 確定申告とは何か?フリーランスにとってなぜ必要か
✅ 具体的にいつ、どこに、どのように申告するのか
✅ 確定申告が必要な収入と経費の基本的な考え方
✅ 会社員時代との税金手続きの違いを理解できる
✅ 確定申告の1年間の流れを把握できる
そもそも「確定申告」とは?
確定申告とは、1年間(1月1日~12月31日)に得た収入から経費を差し引き、「所得」を計算し、その金額をもとに税金を計算して、税務署に申告する手続きです。
- 会社員との違いは?
-
会社員時代は、会社が「年末調整」で税金を計算してくれました。フリーランスはこの手続きをすべて自分で行います。
- 申告期間はいつ?
-
毎年2月16日~3月15日が申告期間です。この期間に前年分の所得を税務署へ申告します。
フリーランスが確定申告を行う理由
フリーランスは所得が不安定で、税金を毎月天引きする仕組みがありません。そのため、1年分の所得をまとめて報告し、正しい税額を自分で納付する必要があります。
確定申告を行うことで…
- 正確な税額を納めることができる
- 支払いすぎた税金が還付される場合がある
- 将来的なローン審査など、社会的信用につながる
【図表】確定申告の年間スケジュール
時期 | やること | 難易度 |
---|---|---|
1月~12月 | 収入・経費の記録をつける | ★☆☆ |
翌年1月 | 書類整理・年間収支をまとめる | ★★☆ |
翌年2月16日~3月15日 | 確定申告書の作成・提出(税務署orオンライン) | ★★★ |
翌年3月15日まで | 所得税の納付(銀行orオンライン) | ★★☆ |
翌年6月以降 | 住民税の支払い開始 | ★☆☆ |
確定申告で「何を申告する」のかを知ろう
フリーランスが申告する主な項目は次の通りです。
- 収入(売上)
- クライアントからの報酬
- 商品販売などの売上
- 経費(仕事で使った費用)
- 事務用品やパソコン代
- セミナー参加費・書籍代
- 打合せでの交通費、接待費など
収入から経費を差し引いた額が「所得」となり、この「所得」をもとに税金が計算されます。
初めてでも安心!確定申告に必要な書類一覧
種類 | 必要な書類の例 |
---|---|
収入証明書類 | 支払調書・銀行振込記録 |
経費証明書類 | 領収書・クレジットカード明細 |
控除関係書類 | 国民年金控除証明書・生命保険料控除証明書 |
本人確認書類 | マイナンバーカード |
※詳しい書類作成方法はシリーズ後半で詳しく解説します。
よくある質問(FAQ)
Q1. 確定申告を忘れたらどうなる?
期限内に申告しないと、追加で税金がかかる可能性があります。早めに税務署に相談しましょう。
Q2. 収入が少ない場合でも申告は必要?
所得が48万円以下なら所得税の申告義務はありませんが、住民税申告が必要な場合もあるので注意しましょう。
Q3. 副業のフリーランスでも申告が必要?
副業の所得が年間20万円を超える場合は申告が必要です。詳細は次回解説します。
今回のまとめ
確定申告とは、1年間の所得を計算し、税務署に報告・納税する手続きです。会社員時代との最大の違いは、フリーランスは自分自身でこの手続きを行う必要があること。
重要なポイント:
- 毎年2月16日~3月15日が申告期間
- 所得=収入-経費
- 必要書類を普段から整理しておくとスムーズ
次回予告
次回(第2回)は、具体的にあなたが「確定申告をする必要があるのか?」を徹底解説します。年収や副業の有無、控除によっても申告義務が異なるため、細かくシミュレーションします。
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